モチベーションにフォーカスした経営コンサルティングを行っている
株式会社リンクアンドモチベーション様が運営する
「THE MEANING OF WORK」で「アートを「革新の起爆剤」に。」Part2を掲載していただきました。
今回は、リンクアンドモチベーションの林様と弊社・長谷川とで、
企業のプロジェクトにアーティストが参加する「Artistic interventions」について議論しています。
主な内容は以下の通りです。
・「アート思考」とはアーティストが作品を制作する時に発動される力であり、新たな価値を創り出すための基本だと捉えています。その力は大きく分けて3つ。1つ目は、社会の課題や事象を抽象化して考え、思考を飛躍させる力。2つ目は、困難を乗り越えて、自らのやりたいことをやり遂げる力。3つ目は、作品を通じて周囲や社会の共感を呼び、巻き込んでいく力です。
・コニカミノルタ株式会社では、アフターコロナ時代に進むべき会社の方向性や新たなビジョンを考えるプロジェクトを行っていました。このプロジェクトに現代アートのアーティストが加わり議論することを提案しました。
・参加したアーティストの久門剛史さんは、プロジェクトのスタートにあたって「僕はジョーカー的な役割をすべきですね」と言いました。企業の仕事のやり方やものの考え方に同調していては、アーティストが加わる意味がないことをわかってくれていました。
・久門氏は効率を求めているとなかなかアイデアが出てこないと考え、あえてデジタルではない「往復書簡」で、時間を遅らせようと提案しました。
・最終的には久門さんが12枚のドローイングを制作しました。このドローイングをもとに、今後のビジョンを創るワークショップを開催したのですが、ビジネスの視点では決して出てこないような抽象度の高い、広く社会を見渡すビジョンを創出することができたと思っています。
・プロジェクトの最後に久門さんが語った言葉が印象的でした。「企業とアーティストとでは、スピード感など違うことがいろいろあります。だけど両者とも、世界をよくしようと思って活動している、だからこのようなコラボレーションで、フラットに意見を言い合える関係を作ることが大事ですね。」
E&K Associatesは、Artistic Interventionsが、アフターコロナでの新たな企業の姿を創るきっかけになると考え、推進して参ります。
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