若く今後の活躍が期待されている坂本夏子さんの個展が
ARATANIURANOで始まりました。
大きなサイズの作品を制作している坂本さん、
今回も、メインの作品はビッグサイズ。
ギャラリーの4つの壁に、
春夏秋冬をイメージした4つの作品が展示されています。
それぞれ、全く異なる印象の作品。
水仙がぎっしりと描かれ、鮮やかな黄色が印象的な冬。
多様な色彩で森の芽吹きを表現した春、
森の中に人が描かれていて、
春の喜びがより際だっています。
今回、小さいサイズの作品も展示されていて、
私は、『波と果実』という作品に惹かれました。
赤、貴、青と鮮やかな色が躍動し、
たしかに波を思わせます。
最初に抽象的なドローイングを描き、
それをもとに、立体を制作、
その立体からインスパイアされた油絵がこの作品。
さらに、メインの赤の周りにどんな色を配するのがいいか
研究して作成したと坂本さんは言います。
手間ひまのかかった作品ですが、
ドローイング、立体、ペインティングと
実に大きく変貌しています。
平面、立体、平面と転換していくことで、
思考が大きく飛躍していくのでしょう。
そして誕生した色彩の躍動!!
ずっと見つめていると、いろいろなものが見えてくる作品です。