9年の時を経て抱腹絶倒再び『君となら』

2014-08-31 10.15.09

1995年に斉藤由貴主演で上演された、三谷幸喜 作・演出『君となら』
抱腹絶倒の舞台が帰ってきた!
今回の主演は竹内結子さん

昭和を思わせる理髪店のお茶の間、
年に一回、家族全員が集まって流しそうめんをする日。

長女あゆみ(竹内結子)は、婚約者を両親に紹介するつもりだったが、
この婚約者ケニー(小林勝也)は70歳、
年が離れていることを言えないままあゆみがケニーを迎えに行っている間に
本人が登場してしまう。

父親(草刈正雄)はてっきり、婚約者の父親と勘違い。
あゆみは本当のことを言えず、嘘に嘘を重ねる。

嘘を繕うためにつく嘘が奇想天外で
ありえない状況に飛躍しながらも
なんとなく話が合ってしまうところが
三谷幸喜のコメディの真骨頂。

家族は、無事流しそうめんを食べることができるのか、
あゆみとケニーの恋の行方は...

人はなぜ嘘をついてしまうのか?
それは、自分が可愛くて傷つきたくないから。
でも、そのために周りの人たちが振り回されてしまう。
コメディに限らず私たちの日常でも起こりうる話。

今回の舞台は時代も95年のまま。
電話の子機は巨大トランシーバー型、
携帯電話やスマホはなく、
外にいる人とすぐに連絡をとることができない。

そこにすれ違いが生まれドラマになる。
写真もプリントするしかなく、
間違ったプリントを渡してしまい、勘違いが増幅する。

外にいてもすぐ連絡がとれる現在
すれ違いってなかなか起こらなくなってしまった...
再演は再演で面白かったけれど、
現在の『君となら』も観てみたい。

作・演出  三谷幸喜
出演
竹内結子 小磯あゆみ(小磯家の長女)
草刈正雄 小磯国太郎(あゆみの父) 
イモトアヤコ 小磯ふじみ(小磯家の次女)
長野里美 小磯よりえ(あゆみの母) 
長谷川朝晴 諸星玄也(ケニーの息子) 
木津誠之 和田(バーバー小磯の従業員)
小林勝也 諸星賢也(あゆみのフィアンセ 愛称:ケニー)

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