アントニ・ガウディと言えば「サグラダ・ファミリア」
ガウディが「サグラダ・ファミリア」にたどり着くまでのヒストリーを
井上雄彦さんの絵を交えて紹介している展覧会
『建築家 ガウディ×漫画家 井上雄彦 シンクロする創造の源泉』
森アーツセンターギャラリーで行われている。
まだ建築の続いているサグラダ・ファミリア聖堂、
最初は、フランシスコ・デ・パウラ・デル・ビリャールが設計を行い、
ネオ・ゴシック様式の聖堂となるはずだった。
ところが、ビリャールが辞任し、ガウディが引き継ぐと、
他には見たことのない、斬新なデザインへと変更した。
このような大胆で斬新なデザインを、どうやって創り上げることができたのだろう?
ガウディの思索の旅を、数々の図面や模型で辿ってみる。
ガウディの作品は、サグラダ・ファミリア以外にもいくつもあり、
カサ・ミラやカサ・バトリョのように世界遺産になっている。
これらの作品も斬新で、
特にカサ・ミラは、洞窟のような空間になっている!
ガウディは建築だけでなく、椅子や扉、扉の取っ手などの家具もデザインしている。
それらは、植物などの自然の造形が活用されている。
この展覧会では、実際に椅子には座ることができるが、
座り心地は絶妙!
自然の構造物が最も美しく強靭であること、
自然の中にいるときが気分がよくなることを理解し、
自然の造形を表現しようとしていたことがわかる。
でも、それだけでは説明できない
もっともっと大きな力があるように思えてならない。
ガウディの意志を継いで、
今もサグラダ・ファミリアの建設に携わっている人たちも
その大きな力に触れたいと思っているのではないだろうか。
サグラダ・ファミリアは、ガウディ没後100年となる
2026年に完成と言われている。