@Fujisawa City Art Space, photo ©️Ayumi Matsuura 2018
AOYAMA Unlimited 第3回は、毛利悠子さんをお招きして開催します。毛利さんは、昨年第67回芸術選奨文部科学大臣新人賞[メディア芸術]を受賞するなど、国内外で高く評価されている注目のアーティストです。身の回りにある日用品や古い道具、廃品、機械などを組み合わせて再構築し、見えない力を音や動きで可視化するインスタレーションを中心に精力的に活動しており、海外での展示も多数行われています。藤沢市アートスペースで1月28日まで開催中の個展「毛利悠子 グレイ スカイズ」では、インスタレーション作品とともに、毛利さんにとって初となる映像作品が展示されています。また、年明けから京都国立近代美術館で始まった、マルセル・デュシャンの泉100年を記念した企画展シリーズ「キュレトリアル・スタディズ12: 泉/ Fountain 1917 – 2017 |Case 5: 散種」 では、キュレーションを担当するなど活動の幅が拡大しています。
今回のAOYAMA Unlimitedでは、藤沢で発表された初の映像作品に加え、国内外で展示された、過去のインスタレーション作品の記録映像を紹介していただく予定です。インスタレーション作品は、展示期間にその場所に行かないと見ることができません。特に、毛利さんの作品は、音や動き、そしてその関係性や「間」も作品の重要な要素となるため、記録映像が作られています。作品の主体としての映像と、作品の記録のための映像。その両方を、毛利さんご自身による解説つきで体験できる貴重な機会となります。
毛利悠子さんと過ごす一夜限りのサロン・イベント。どうぞお見逃しなく!
◎イベント概要
AOYAMA Unlimited – 現代アーティストと過ごす夕べ
vol. 3: 毛利悠子
日時:2018年2月3日(土)19:00-20:30
場所:void+ (東京都港区南青山3-16-14 1F)
www.voidplus.jp
主催:void+, E&K Associates
◎プログラム
1. 作品上映 + トーク (約45分)
「Everything Flows 1」 (2017年; 21分38秒)
「Everything Flows 2」 (2017年; 20分17秒)
2. プレゼンテーション・トーク (約45分) 過去の展示の記録・メイキング映像の紹介
◎アーティストによるステートメント
つい最近まで、映像を作品にするとは考えていなかった。モノを扱った制作を続ける中で、映像の、とくにプロジェクターの、極薄の世界とその奥にある物語の関係性ばかりを考えていたからかもしれない。
このあいだ、自宅で湯葉をつくった。豆乳が出汁とともに混沌とし煮詰まる中、箸を入れると襞状の極薄の個体が浮かび上がる。薄い個体は、液体からのエッセンスとして、美味しくわさび醬油でいただけるものだった。
鍋に入った材料のように、世の中のものをすべて一度にすくうことはできない。煮詰めつづけていくとやがて水分はすべて蒸発し、そこに湯葉が残るのだ。
4年ほど前から、興味の向くままに、目にはいってくる景色を5分くらいずつ撮りためていた。それをランダムに編集し、景色が流転していくスープをこさえました。今夜はそれを各々の箸ですくって、あらためて味わう会にできたらと思っています。
2018.1.18 毛利悠子
◎参加費
・事前予約券のみ:5,000円(サイン入りプログラム、ドリンク付き)
・オリジナルプリント付 事前予約券
A)「Butterfly, Pleated (small)」#1 or #2 or #3 +事前予約券:50,000円
プリントサイズ 170 x 170 mm (予定);3種類, 各種限定3
B)「Bride, Contingency (small)」(3枚組作品)+事前予約券:100,000円
プリントサイズ 90 x 90 mm ; 限定 3セット
・当日券:6,000円
*オリジナルプリントは、このイベントのためにプリントした限定エディションです。
予約時に限定数に達しなかったエディションは、当日会場で販売予定です。
*額装をご希望の方には、実費で承ります。
なお、参加費は、イベント開催にかかる費用分を除き、アーティストの支援に使わせていただきます。
◎予約方法
こちらから、お申し込みください。
◎お問い合わせ
aoyama_ul@eandk-associates.com