三谷産業株式会社が発行するイノベーションマガジン『Carbon』第10号に「「アート思考」で「2回目のコペルニクス的転回」を目指す」という記事を寄稿しました。
この「コペルニクス的転回」とは、見方や考え方などが180度変わるという意味です。
産業界がアーティストの思考を取り入れることで、新たな未来を創造し社会を前進させるという視点の変革を指しています。
現代美術作家の杉本博司さんは、人類は「時間意識」を獲得したことで進歩してきたと考えています。そして、5000年後、今の文明が滅んだとしても遺跡として輝く、朽ちた時にさらに美しくなるというコンセプトで、小田原に江之浦測候所をつくりました。
また、科学の進歩により、気候変動やAIのように、人間のコントロールできない事態が生じていることを見て、科学よりも空想に軸足を移すべきではないかと考えています。これは、科学だけではなく、アートや哲学からも解決策を見つけるべきだという杉本さんの視点を示しています。
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