Creation Gallery G8で日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)の
新人賞展が行われています。
JAGDA新人賞は、今後の活躍が期待される39歳以下の
有望なグラフィックデザイナーに贈られる賞、
34回目の2016年は、上西祐理・川上恵莉子・村上雅士の3名が選ばれました。
ここでは、上西祐理さんの作品を紹介しましょう。
その特徴はパワーとスピード。
「あたらしい時代を生きる、
すべてのあたらしい
女性のために。」
というキャッチフレーズで新宿に誕生した
ショッピングスペース「NEWoMan」のオープニング広告、
荒野に立つ女性の周りを飛び交う光線、ワイルドな世界観に
新たな時代への一歩を踏み出そうとする女性の決意と生命力を感じます。
「Fencing Visualized」
オリンピックの時ぐらいしか見る機会のない
フェンシングのブランディングプロジェクト。
太田選手の体と剣にマーカーをつけ、
速すぎてよくわからない剣の動きを可視化、
この剣の軌跡がなんといっても美しい。
フェンシングへの関心がぐっと高まるに違いありません。
しかし、このプレジェクトにはもっと凄い効果が。
心拍数、目の焦点、足の重心なども測定することで、
選手のトレーニングにも役立っているといいます。
広告がその対象のパワーアップにも貢献する、これこそ究極のブランディング!!
そして世界卓球2015のポスター。
卓球もまたスピートとパワーの競技。
こちらは卓球台の青と球の白というミニマルな構図、
グラフィックのようですが実は写真です。
私たちには速すぎる球の動きも、選手はしっかり捉えています。
選手にしか見ることのできない光景を見せてくれているのです。
ミニマルだからこそ、水谷君や石川佳純さんのガッツポーズさえも
思い起こさせてくれる力があります。
自らヒマラヤ街道を旅するなど、
パワーとスピードを体感しているからこそ表現できる世界。
JAGDA新人賞展2016
2016年6月7日〜7月1日
Creation Gallery G8