Hidari Zingaroでポーランドのアーティスト・Nawerの展覧会
『COLORS IN SHAPESLAND』が行われています。
Nawerは建築学、都市計画を学び、
建築学と絵画とを結びつけるという目標をもって
作品を制作しています。
今回の作品でも、建築のパースを思わせる直線的なラインが、
画面中央に向かって積層されています。
一見ランダムにラインを引いているようですが、
直角に交差していたり、
平行になっていたりして、
立体的な建築物の構造を保持し、
奥行きのある作品になっています。
ところどころに引かれている細い白のラインによって
シャープさが強調されているのが、とってもクール!
Nawerは、建築を学ぶ以前は、
ストリート・アートに傾倒していました。
画面の端の方に目をやると、
中央の建築的な造形とは一転、
スプレーを使った大胆な色の世界。
高層建築を光速で上昇して、
時空が後ろに飛び去っていく、
そんなイメージの作品です。
しかも、パープル、紺、赤という宇宙空間を思わせる色、
宇宙エレベータで天空を目指すことができたなら、
こんな光景を目にすることができるかもしれません。
未来へチャレンジする勇気を与えてくれる作品。