3331 Arts Chiyodaで行なわれている
千代田芸術祭スカラシップ受賞者展、
昨年夏に行われた芸術祭で受賞した
16組のアーティストの作品が展示されている。
小笠原圭吾さんの『POP』は、
作品を観に来た人たちと関係を作る作品。
床に並べられた赤いりんごと青りんご、実は陶器!
陶器の型は5〜6種類、
焼いた後、一つ一つ色をつけているので同じものはない。
本物そっくりで、テーブルに置いてあれば齧ってしまいそう。
小笠原さんは、作品を観に来た人にこのりんごを配る。
持ち帰った人は、家や旅先でりんごの写真を撮りtwitterに投稿する。
りんごには固有の番号がついていて、
どのりんごがどこに行ったかがわかる。
りんごが訪れた場所を記した地球儀、
着実に海外にもその軌跡を伸ばしている。
アート作品がコレクターの手に渡るのも素晴らしいことだけど、
もっともっと多くの人たちと繋がりたいと、
小笠原さんはこのプロジェクトを始めた。
このプロジェクトにはりんごがよく似合う。
赤と青の異なる色があって選ぶ楽しみがある。
手にすっぽりはまる形で旅しやすい。
そして、ニュートンのりんごにiPhoneのApple、
りんごはクリエイティブの象徴!
私のもらってきたりんごは”863番”、
早速山崎龍一さんの人形と記念撮影。
twitterに投稿される画像のアーカイブと
軌跡を記した地球儀が、小笠原さんの本当の作品。
1,000個のりんご達が旅する世界はどんな姿なのだろうか、
そしてそこから私たちはどんな気づきを得るのだろうか。