オランダ出身のフォトグラファー、Vivian Sassenの個展が
G/P Galleryで行われています。
『LEXICON』は南アフリカで撮影した写真で構成、
乾いたアフリカの色、そして熱までもが伝わってくるようです。
このカラッとした空気感は、
アジアやヨーロッパでは経験できないアフリカならではのもの。
Vivianは、オランダ生まれですが、
お父さんがドクターでアフリカにいたため、
小さいころ、アフリカで過ごしました。
ご主人も同じような境遇だったということで、
今もアフリカを訪れています。
Vivianはファッションフォトグラファーとして活躍しています。
アフリカの写真は、プライベートフォトシリーズ。
少女時代を思い出させるような、パーソナルなものにしようとしたと言います。
個展と写真集のタイトル『LEXICON』は、
語彙集という意味をもちます。
展示されている31枚の写真は、
それぞれone word またはtwo wordsのタイトルがついています。
少女時代に経験した言葉を、写真として綴ったのかもしれません。
そしてこの作品集のもう一つの特徴が、
被写体の若者たちが何気に不思議なポーズをとっているところ。
このポーズと影が、表情を消しています。
語彙集にふさわしい抽象的な作品になっていて、
純粋に色と熱が伝わってきます。