ライフスタイルを提案する雑誌『自遊人』が
この春、新潟県南魚沼郡にホテル『里山十帖』をオープンさせました。
築150年の古民家をリノベーションしたホテル
天井がとても高く、立派な梁が重厚さを演出しています。
雑誌で数々のライフスタイルを提案してきた岩佐十良さんが、
満を持してリアルの場を創り出しました。
「ここは、宿泊する場所とは思っていない。」と岩佐さん、
アルネ・ヤコブセンのエッグチェア、
イサムノグチのランプといった
著名デザイナーによるデザインの家具がいたるところに置かれていて、
東京のインテリアショップのよう。
日本の古い家具が置いてあるのに比べて、
自分の家のように馴染みます。
ここで初めてお会いした人との会話も弾むし、
PCを開いて仕事をしても、とてもはかどりそう。
リビングやオフィス空間の提案にもなっているような気がします。
食事も地元の食材を用いながら新しい料理に挑戦。
もちぶたを杉でスモークにしたところに、
杉の新芽のピクルスを添える新しい食感。
新潟は茄子の種類が豊富、
この日の食事では5種類の茄子が使われていました。
中でも絶品は、「やきなす」という茄子を焼いて作ったスープ!
この空間で、もう一つ大切なのがアート!
川上シュンさんの作品が館内のあちこちに展示されています。
日本のアート、特に安土桃山時代の絢爛豪華なアートが
世界で最も凄いと言う川上さん、
この時代の技法を使った作品で、グローバルに存在感を出しています。
金箔や銀箔の上に岩絵の具をのせていたことを知り、
それならインクジェットだってのるんじゃないのと、
金沢の「箔一」と挑戦。
のるけれど、時々かすれてしまう。
でもそれは、二度と再現できない
他の誰にも創ることのできない唯一つの作品。
今回、館内の展示する場所に合った作品を制作、
作品の置かれている周囲の空間と一緒に作品を観てほしい...
里山十帖のチャレンジングな空間に対峙する清々しさ!