10月10日、駒沢軟式野球場で、
東京キャラバンのワークショップショーケースが行われました。
このキャラバンは、来年のリオデジャネイロ五輪を皮切りに、
世界各地を巡回する「アート旅団/文化サーカス」となることを目指しています。
野田秀樹さんの、新しいムーブメントを起こそうという発案に賛同して
集ったアーティストたちによって、このキャラバンは構成されています。
監修:野田秀樹、監修補佐:日比野克彦、美術・空間構成:名和晃平という陣容。
「交わる」をコンセプトとした今回のパフォーマンス、
まだまだブラッシュアップ途中という感じではありました。
バイオリンと三味線のコラボレーションは圧巻でしたが、
ロボットと能楽師のコラボという、前代未聞のチャレンジは未完。
異質なものが交わると何が起こるかというのは興味深いですが、
野田秀樹さんの得意とする、次々とテーマを変換させて
本質に迫っていく舞台にどのように仕上げていくか、演出家の腕の見せ所です。
そして、キャラバンの最大の楽しみは終演後!
舞台裏を公開してくれて、自由に見て回ることができました。
名和晃平さんがディレクションした舞台美術の数々を間近に見ることができ、
アート好きの私は大満足でした。
世界巡回の時は、終演後のこの時間に、
役者たちとその土地の人たちとがともに歌い踊って交流する。
それこそが東京キャラバンの本当の目的なんだろうなと思います。