表参道のスパイラルホールで行われた
池田亮治さんのインスタレーション、test pattern [n°6] 。
1時間半並んでやっと辿り着いたホールの中、
床一面に白と黒の光がものすごいスピードで流れている。
そして、光の流れとシンクロしてホール全体をつつむ電子音。
SF映画やアニメに出てくる異次元の扉のよう。
それにしても、光と電子音の溢れる空間だけに、
頭で考えるとかなり不快な空間。
ところが多くの人が、この光の流れの上に寝そべったり
しゃがんだりして、長い時間を過ごしている。
実際にこの空間に身を置いてみると
不思議なことに心地よい!
しばらくすると、光の流れに乗って浮遊している感じになってくる。
普段は眠っていた感覚が目を覚ましたようだ。
池田さんのtest pattern、
2008年から始まったシリーズで、
世の中の全ての情報をバーコードに変換し表現することで、
テクノロジーと人間の知覚の閾値との関係をみようというプロジェクト。
電子音と光のゆりかごは、
人間の新たな創造性を育む場となるかもしれない。