新宿の歌舞伎町振興組合ビルでChim↑Pomのプロジェクトが開催されています。
このビルは、間もなく解体される予定になっています。
建設されたのは1964年、オリンピック開会の5ヶ月前でした。
歌舞伎町は、東京大空襲で焼け野原となるも、
戦後、歌舞伎座の誘致を目指し、この名称が付けられました。
60年代、オリンピックが契機となり、飲食店などが進出、
「欲望の迷宮都市」などと呼ばれるようになり、
猥雑なエネルギーが交錯する街になったのです。
そして2020年、再びオリンピックがやってくる、
東京は、60年代の建物を解体し、新たな街を造ろうと奔走しています。
60年代を繰り返すことが、今やるべきことなのか?
猥雑さを消し去り、クリーンな街をつくればいいのか?
日本が向かうビジョンを問い直すプロジェクト。
2階〜4階のフロアをぶち抜き、積み上げた「ビルバーガー」、
歌舞伎町の影の主「SUPER RAT-Diorama Shinjuku-」。。。
展示されている作品は、建物の解体とともに破壊される運命、
その残骸を集め、第二弾のプロジェクトを行うという。
猥雑なエネルギーを引き継ぐ聖火のように。
また明日も観てくれるかな?〜So see you again tomorrow, too?〜
2016年10月15日〜10月31日
歌舞伎町振興組合ビル