ドローイングと模型が創る未来 – 『建築家フランク・ゲーリー展』

フランク・ゲーリー

21_21 Design Siteで『建築家 フランク・ゲーリー展』が行なわれています。
フランク・ゲーリーは、1929年、カナダ・トロント生まれ。
その後、ロサンゼルスに移住し、現在もここを拠点として活動しています。

50年におよぶ建築家としての活動の中、
プリツカー賞や高松宮殿下記念世界文化賞など
数多くの賞を受賞しています。

手がけたプロジェクトは、スペイン・ビルバオのグッゲンハイム美術館
ロサンゼルスのウォルト・ディズニー・コンサートホール
フランス・パリのルイ・ヴィトン財団など、
どれも斬新で美しい建築。

この展覧会では、田根 剛さんがディレクターを務め、
斬新なアイデアがいかに生まれ、
それをどのように実現させていくのかに迫る
「アイデアの展覧会」を目指しています。

まず目に入るのは、フランク・ゲーリーの「マニフェスト」、
「やりたいのは、新しいアイデアを生むことだけ。
たった一人で新しい模型をつくり続けたい。」
と力強い宣言。

フランク・ゲーリー
建築の展示は、図面、模型、写真の3つが定番だと思いますが、
ここでは図面は全くありません。
代わって、多数のドローイングが展示されています。
かなりラフなドローイングですが、
その建物の中で活動する人々の息吹まで感じられるパワーを持っています。

このドローイング、未来を描いたアートと言えるでしょう。

フランク・ゲーリー

フランク・ゲーリー
もう一つのアイデアの源泉が模型、
積木をつんだようなプリミティブなものから始まり、
いろいろな素材にチャレンジし、
だんだんと完成型に近づいていきます。

フランク・ゲーリー

フランク・ゲーリー
この数多の模型は、
論理的な思考と直感との切磋琢磨の記録、
地球上のどこにもない外観と、高い居住性を両立させる建築の誕生です。

フランク・ゲーリー

フランク・ゲーリー

しかも、なるべく既製の部材で建てられるようにシミュレーションを行い、
妥当なコストで仕上がるように計算しています。

フランク・ゲーリー
ドローイングから生まれたアイデアが
実現していく過程を目の当たりにでき、
フランク・ゲーリーの建築を実際に観に行きたくなる、
そんな展覧会です。

建築家フランク・ゲーリー展
2015年10月16日〜2016年2月7日
21_21 Design Sight

同時開催
「フランク・ゲーリー / Frank Gehry パリ – フォンダシオン ルイ・ヴィトン 建築展」
2015年10月17日〜2016年1月31日
エスパス ルイ・ヴィトン東京


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