宇宙を描く – ダレン・アーモンド『陽の光のかげで』

ダレン・アーモンド

SCAI THE BATHHOUSEでダレン・アーモンドの個展が開催されています。
通常ギャラリーでは、作品にライトをあてて見せていますが、
今回は、全くライトが使われておらず、暗い部屋。

そして真ん中の壁一面に、太陽の映像が投影されています。

ダレン・アーモンド
ロサンゼルスのグリフィス天文台、市街を一望できる高台にあり、
「理由なき反抗」、「ターミネーター」などのロケにも使われました。
この天文台に太陽観測望遠鏡があり、
太陽を直径53 cmの像として、ライブ中継しています。

ダレン・アーモンドがその太陽の姿をiPhoneで撮影した作品「Hand-held Sun」。
これがギャラリー内の唯一の光源になっていますが、
太陽系と同じ状況が創られていることに気づきます。

一方、アルミニウムパネルにアクリル絵具で描いた「Timescapes」
こちらは、ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた
星雲や恒星系のイメージから制作されました。

ダレン・アーモンド
ハッブル宇宙望遠鏡は、高度559 kmの軌道上を回っています。
大気の影響を受けないため、これまで見ることのできなかった
宇宙の姿を鮮明に捉えることができます。
その観測画像はweb上で観ることができますが、
人の手では描くことのできない繊細かつ色彩にあふれた神秘の世界、
多くのインスピレーションを与えてくれます。

これらの画像をからダレン・アーモンドが描いた作品は、
深い色が何層にも重ねられ、
望遠鏡の画像にはない宇宙の深遠さを感じることができます。

ダレン・アーモンド
「Hand-held Sun」と「Timescapes」の間には、
16枚の鏡面パネルから構成される「In Reflection」が展示されています。
数字の断片がランダムに配置され、鏡面には太陽の像が映っています。

ダレン・アーモンド
それは、物理の次元を超え、太陽系からはるか彼方の銀河へ
ワープをしている宇宙船の計器のよう。
この展示は、時空の歪みをも出現させ、
作品を鑑賞している私達は、
いつしか違う時空に迷いこんでいるかもしれません。
ダレン・アーモンド『陽の光のかげで』
2016年2月5日〜3月5日
SCAI THE BATHHOUSE


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