先駆者 – YOKO ONO : FROM MY WINDOW

オノヨーコ

昨年秋から、東京都現代美術館でオノヨーコさんの個展が開催されています。
オノヨーコさんの個展は、2004年以来2回目の開催。
この美術館で同じ人の個展を2回行うのは珍しい、
それだけ日本の現代アートにおいて欠かせない存在です。

ヨーコさんは、ニューヨークを拠点としてグローバルに活動していますが、
今回の展示では東京での活動にフォーカス、
言葉を主体としたコンセプチュアルアート創出の先駆者であったことがわかります。

展示の中で最も重要なものが『Grapefruit』

ヨーコさんは、1962年から2年にわたり東京で活動しましたが、
その集大成として制作されたのが、言葉によるインスタレーション
『Grapefruit』。

広い部屋に所狭しと展示された、葉書に記された言葉の数々。
これらは指示書(インストラクション)になっていて、
読んだ人が頭の中でビジュアルを思い描いたり、
実際に行動したりすることで、アートとして完成するものです。

読んでみると詩的で美しい言葉、
奇想天外なことも書かれていて、
読む側にも宇宙レベルの想像力が要求されます。

また、インストラクションであるので、
コピーとオリジナルに差がなく、楽譜的な存在。

ジョン・レノンの『Imagine』の詞は、
この『Grapefruit』から着想を得たと言われています。

それだけ人々の心を惹きつけるパワーがあって、
全部の作品を読んでみたくなります。

そして、幾つかのインストラクションについては、
美術館内で実際に試すことができます。

『ソプラノのためのヴォイス・ピース』のインストラクションは、
「叫ぶ 1. 風にむかって 2. 壁にむかって 3. 空にむかって」
となっていて、マイクが置かれています。
展覧会のオープニングで、
ヨーコさん自身がパフォーマンスをしてくれました。

オノヨーコ
『Cloud Piece』のインストラクションは、
「雲が滴り落ちることを想像する。
その雲を入れる穴を自分の家の庭に掘る。」
美術館のどこかに穴が掘られていますので、是非探してみてください。

オノヨーコ

オノヨーコ

この展覧会の招待状は、『Grapefruit』を模して、
葉書サイズの紙に印刷するという粋な演出も。

オノヨーコ

最後に、ちょっと素敵なエピソード。
2004年の展覧会の時に壺を二つ作りました。
その一つを砕いて関係者に破片を配り、
10年後に再開しようという『Promise Piece』を制作しました。

オノヨーコ

今回の展覧会で、砕かなかった壺が展示されていて、
10年前の約束がちゃんと果たされたことを物語っています。

オノヨーコ

オノヨーコ

オノヨーコ

YOKO ONO: FROM MY WINDOW
東京都現代美術舘
2015年11月8日〜2016年2月14日


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