カンバスとしての身体とデータ – 山口典子『KEITAI GIRL』

山口典子 KEITAI GIRL

恵比寿映像祭に出展されている山口典子さんの『KEITAI GIRL』
全身、携帯電話のキーパッドをまとったスーツ、
携帯電話を通してしか、人と会話をすることができない存在です。

山口さんが高校生の時、携帯電話を持っておらず、
人との距離を感じたといいます。

そして、携帯電話のリサイクル会社でアルバイトした時、
キーパッドは廃棄されるのを見て、
身体中に貼ってみたいと思った経験から、
KEITAI GIRLは生まれました。

このスーツを着たダンサーによるパフォーマンスは
パリでも行われたことがあります。

この他にも、自分の身体に小豆を貼り付けた作品など、
山口さんは、身体をカンバスにした作品を発表し続けています。
器としての人間に興味をもっていると言います。

そんな彼女が出会った究極の画材が
3Dスキャナーと3Dプリンタ。

MEMギャラリーに展示されているKEITAI GIRLの頭部の彫刻。
山口さん自身の顔を3Dスキャンして、
3DプリンタでFACEとヘッドギアを創りました。

身体のデータを3Dスキャナで取り込んでおけば、
いつでもカンバスとして利用することができます。
自分の顔も、3Dプリンタで創り出すと、
匿名性が高くなり、カンバスにふさわしいものになります。

まさに、新しい画材。

今回は、FACEとヘッドギアだけでしたが、
全身フィギュアなども創っています。

山口典子 KEITAI GIRL
カンバスも絵具もデータという新しい絵画、
筆では描くのとは違う視点や思考が必要になります。
でも、漫画家を目指したこともあるという
アイデア豊富な山口典子さん、
驚きの作品を見せてくれることでしょう。


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