全てを吸収する炭の宇宙 大平龍一『絶景』

2014-09-15 11.55.00

炭の黒は潔い色だと感じる。

この炭を使った、大平龍一さんの個展が
NANZUKA contemporary art galleryで行われていた。

壁二面にぴしっと配置された黒、
寺のお堂の中にいるかのような荘厳さや
緊張感が伝わってくる。

それぞれの作品のよく観ると、
彫刻が施され、固有の世界が表現されている。

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この作品を毎朝観ることができたら、
引き締まった日々をおくることができるに違いない。

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一方、立体の作品、
マーク・クインのケイト・モス像のように
大胆なポースをとってランボルギーニにまたがる女性、
打ち出の小槌にまたがる女子学生など
コミカルでちょっとエロティック。

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これらの彫刻作品も炭と化している。
黒い彫像たちは
蔵から発掘されたかのように
時代の向こうに私たちを誘ってくれる

大平龍一は、この個展に『絶景』というタイトルをつけた。

本来絶景と言われると、色彩豊かな光景を思い浮かべる。

しかし炭の黒は、ブラックホールのように
周りの色を吸収していき、黒しか残さない。

色の消えた中でさえ浮かび上がってくる世界
それこそが本当の絶景!

大平さんの打ち出の小槌
新潟の里山十帖にも鎮座している。
こちらは、玄関の間を占拠する巨大な小槌、
それを小さな大黒様が支えている。

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新しい宿の繁栄を願う
こちらもまた絶景!


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